インプラント専門医のつぶやき

Writeing by 加藤歯科医院

断水中でも歯を守ろう

東日本大震災で亡くなられた方々とご遺族の皆さまに対しまして深くお悔みを申し上げますとともに、被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

被災地では、未だ断水や歯ブラシ類の不足で歯磨きができない状態が続いているとのこと。虫歯だけでなく、年配の方が特に罹りやすい誤嚥性肺炎やインフルエンザに感染する恐れもあり、そんな状態でもできる口腔ケアが必要となります。

被災地にいる入れ歯の利用者の多くは、震災以降、洗浄剤が手に入らず入れ歯をつけっぱなしにしているそうです。
そういう場合は、とりあえず口の中にある食べかすや歯垢を取り除いてください。
歯ブラシがない場合でも、ティッシュペーパーや布、綿棒などで歯のぬめりや舌を掃除してください。
基本的には、水がない場合は歯磨き粉を使用しない方がいいでしょう。

日ごろ歯磨き粉を使っている人は慣れないかもしれませんが、歯科医師や歯科衛生士は唾液歯磨きをこまめに行っています。
唾液歯磨きは朝起きたときと就寝前の1日2回、歯磨き剤を使わないで、歯ブラシだけで歯を磨きます。その後、少量の水を口にふくんで、ぐちゅぐちゅと縦横にそれぞれ4~5回ほどゆすぎ、その水を吐き出さないで、ゴクンと飲み込むのです。
自分の口のなかのものを飲み込むことはなにも汚くはありませんので、断水しているときでも歯磨きが行えます。
どうしても何もつけずに歯磨きをするのに抵抗がある場合は、塩を使った塩磨きをするのもいいですが、塩辛くて水がほしくなるので断水時は好ましくありません。

被災している方にとっては、歯磨きどころでないかもしれませんが、阪神大地震の震災関連死992人のうち、223人が肺炎で死亡したといいます。それを考えると口腔ケアをすることで半数の人は助かったのではないかと思います。
それを踏まえ、今回は歯科医が協力し、非常時用の口腔ケアグッズを救援物資として送ったりと虫歯予防というだけでなく、命を助けるためのケアとして支援をしていきたいと思います。

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